トランクルームの保証金(敷金)は返ってくる?返金されない事例とは!?
トランクルームの契約で、「トランクルームの保証金(敷金)は返ってくる?」という質問がよくあります。この答えをズバリ書きますと、「契約終了後、返金されます。但し、何もなければ。」となります。そして、『何もなければ』という言葉が気になったと思います。そして、それが質問の本質かと思いますので、そこを詳しく解説します。
使用料金の滞納(未納)がある場合
トランクルームは毎月毎月、使用料金や物件によって管理費などがかかりますが、万一、その料金等に滞納がある場合には、保証金が充当されますので、余剰金が無ければ返金はされません。滞納期間が長く、保証金で充当できない場合は、不足分を請求されます。
ちなみに、
「あ~、今月、お金のやりくりが厳しいなぁ~、そうだ、トランクルームの料金は保証金を預けているから、使用料を払わなくていいや!」
ということはできません。滞納している利用料金を保証金から充当するということは、借りている側の方からは依頼できません。あくまでも貸している側からの判断になります。
トランクルームの保証金は、使用料金の滞納や未納があると、返金されないので、毎月きちんと利用料を支払い、解約時にはしっかり、返金してもらえるようにしましょう。
トランクルーム内をひどく汚した場合
トランクルーム内をひどく汚した場合、保証金は原状回復金としてクリーニングや修理に充てられますので、返金されません。
例えば、
- バイクのオイルだれによるシミ
- 石油ストーブからの石油漏れ
- 保管物の影響による庫内の壁面、床面等へのカビの発生
等の事例があります。
そもそも、オイルや石油などの危険物は保管することが禁止されておりますので、規約通りの利用方法であれば、トランクルーム内部がひどく汚損するということはありません。
トランクルーム内を破損させた場合
トランクルームの保証金が返金されないケースとして、庫内を破損させた場合があります。
例えば、
- 壁にくぎやボルトを打ち込んで、ポールを取り付けた(壁に穴)
- 重量物を引きずり、床に大きな傷をつけた
- 荷物の出し入れの際、不注意によって、扉を破損させた
- 庫内に戸棚など工作によって、取り付けた
当の事例があります。
上記と同じように、そもそも、トランクルーム内で工作物を取り付けるような工作や工事をすることは禁止されています。通常利用であれば、保証金は返金されます。
保証金を預けないケースとは?
トランクルームの契約では、最近、保証金を預けないタイプが、増えています。むしろ、保証金を預ける契約タイプの方が少なくなっています。その理由は、『保証会社』に加入を義務付ける契約が主流になっているからなのです。
トランクルームの契約で利用する「保証会社」とは、利用者にとって、連帯保証人探しの手間や気苦労、そして保証金の金銭的な負担を軽減するなどのメリットがあります。一方で、貸す側、管理する側においても、万一、料金滞納があっても、借主に変わって支払いや、未納分の請求をしてくれるというメリットがあります。
世知辛い(?)世の中において、時代のニーズの高まりで、「保証会社」が、トランクルームの契約ではなくてはならないものとなりました。このような背景から、貸す側(管理する側)からすると「保証金」を預かる意味が無くなったというわけです。
保証金と保証料の違いとは?
上記で説明した「保証会社」に加入するには、「保証料」が必要です。
さて、この「保証料」と「保証金」は字は似ていますが、性格が全く異なる概念ですので、説明します。まずは、「保証金」から。
保証金(ほしょうきん)
保証金は、トランクルームの使用料や解約後の原状回復のための担保的な役割があります。何もなければ、解約後に返金されるお金です。
保証料(ほしょうりょう)
保証料は、トランクルーム契約の借主の債務の保証を請け負ってもらうための料金です。これは、返金されないお金ではありますが、連帯保証人を頼む気苦労など、契約に伴うわずらわしい部分を取り除いてくれるという大きな価値があります。
尚、保証料は運営会社によって異なります。